ひのやの自室でくつろぐ銀時と月詠。至って普通の光景だ。しかし月詠にはひとつ気になる事があった。それは
銀時がよく読んでる「週刊少年ジャンプ」だ。月詠は吉原育ち故にジャンプは愚か漫画自体無縁だったのだ。
「ぬしが読んでるその「ジャンプ」とは一体何じゃ?」
「これか?集英社が発刊してる漫画雑誌でな「友情 努力 勝利」の三つのキーワードを元にした漫画が掲載されてんだよ。ヒット作も多くドラゴンボールとかONE PIECEとかNARUTOとかBLEACHといった作品が生み出されてんだよ。」
「ほう、なかなか面白そうじゃな。」
「ま読んでみりゃわかるよ。」
月詠は銀時からジャンプを渡されると興味深そうに読み始めた。

「うむ、なかなか面白いのぅ。地上にはこんな素晴らしい文化があるんじゃな。」
ジャンプを読み終えた月詠はどこか満足気だった。

その後ひのやでは

「月詠、今日の晩なんだけどさ・・・って月詠?」
月詠の部屋の前を通りかかった日輪は驚いた。
漫画に興味なさそうな月詠がジャンプを読んでるからである。月詠が読んでる雑誌がジャンプだと分かった日輪は
(きっと銀さんの仕業ね。)
心の中でそう確信したのだった。

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