「う〜ん…朝か?」
いつものように気だるそうに目を覚ます銀時。しかし銀時は何か違和感を感じた。銀時の右側に神楽が更に反対側には新八が並んで寝ていたからである。

「あれ?新八と神楽も同じ部屋だっけ?確か神楽は押入れで寝てるハズだから三人一緒に寝る事は…つーかどこだここ?」
銀時が辺りを見渡してると新八と神楽も目覚めた。
「おはようございます。っていうか朝から何やってるんですか?」
「どうせまた飲み歩いて酔っ払ってるネ。」
新八と神楽はまだ異変に気付いていない。

「飲んでねえよ。つーかそれ以前に何か変な所に来ちゃってるみてえなんだよ。」
言われて周囲を見渡す二人。
「本当だ。ここは一体。」
「どおりで寒いと思ったらコンクリの何も無い部屋じゃねーカ。」
すると新八がある異変に気付く。
「よく見たら壁にモニターが埋め込まれてます。」
三人はモニターに目を向ける。すると
「やっとお目覚めになったようだね。」
画面には黒いスーツに白い仮面をつけた謎の男が現れた。

「何だテメエは?ここは一体どこなんだ!?」
銀時は画面越しに声を荒げる。
「そんなに怒らなくてもいいだろ?俺は地愚蔵。お前らに死のゲームを仕掛けた。」
「死のゲームとは何アルか!?私達にこんな事してタダで済むと思うなヨ!!」
銀時に続いて神楽も声を荒げる。
「死のゲームは三人がこの建物から脱出するミッションだ。そこかしこに仕掛けが満載、でも何があっても決して笑ってはいけませーん。もし笑ったら恐ろしい目にあうから。ククク、健闘を祈るぜ。」
地愚蔵がそう言うと画面が消えた。
「てゆうかコレどっかで見た事ある気が…」
そんな新八のツッコミをよそにミッションは始まった。

三人はさっそくドアを開けようとするが全くびくともしない。
「全然びくともしませんよ。どうするんですか?」
「俺に言われてもわかんねーよ。」
すると神楽は
「ここは私に任せるアル。」
神楽は勢い良くパンチするとドアが粉々に壊れた。

廊下を進む三人は何が起きても笑わないように気にかけながら先へ進んだ。すると目の前に引き出しが現れた。
「これってもしかして…」
新八はそう言って引き出しを開けると真ん中で折られた紙が出て来る。折りたたまれている部分を開くとそこには変顔のイラストが描かれていた。新八は必死で笑いを堪えるが
「ブワッハハハハハ!!」
銀時と神楽は思いっきり笑ってしまい(デデーン 坂田・神楽OUT)の声が響いた。
「ちょっと何笑ってるんですか!笑ったら大変な事になるんですよ。」
「だってあまりにも面白すぎるから。あー腹痛え!」
しかし二人の後ろにはお仕置き隊の魔の手が迫り二人はバットで尻をシバかれた。

その後更に進むと曲がり角にホワイトボードと謎のボタンが出て来た。
「何アルか?押してみるネ。ポチッとな。」
「わわっ何勝手に押してんの!」
新八が阻止しようとしたが既に押された後だった。すると横からパフォーマー?みたいな者が現れる。パフォーマーは目隠しするとホワイトボードに顔を描いてくのだが目隠ししてるため福笑いのごとく妙な似顔絵になる。
そして絵を見た三人はモロに笑ってしまい(デデーン 全員OUT)の声と共にお仕置き隊にシバかれた。

その後も笑ってはシバかれるを繰り返しながら進んでいきどうにか建物から出られた。
「やっと出られたよ。」
銀時が呟いた時新八はある物に気付いた。
「何か看板に書かれてる。」
三人が看板に目をやると
「(これから三人にはバスに乗ってもらう)って書かれてますよ。」
「え〜まだ続くのかよ。」
「もう早く帰らないとレディス4が見れないネ。」
三人は目の前に止まってるバスに乗り込んだ。

しばらくすると何処かのバス停に止まった。するとちゃぶ台持った父親役と息子役の二人が乗り込んで来て通路にちゃぶ台を置くと父子は座りコントを始めた。その間三人は笑いを堪えるがやはり全員笑ってアウトになった。



「って何勝手に終わろうとしてんだああああああああ!!!!!」
そんな銀時のツッコミをよそに笑ってシバかれるのエンドレスは続いた。

そして遂に終点まで来たがバスが着いた所は何と真選組屯所だった。三人がバスから降りるとそこには沖田と地愚蔵の姿があった。
「ミッションお疲れですぜィ。」
沖田と地愚蔵は三人を出迎えるが
「オイコレどういう事だ!」
銀時は地愚蔵に詰め寄る。
「実は沖田さんに頼まれてやったんで…」
それを聞いた神楽も沖田に詰め寄り
「オイサド!こんな真似して楽しいアルか?オメーのやってる事はサドのSはドSのSネ!!」
「オイオイどこのラビリンスと勘違いしてんですかィ。スイーツには目が無いテメェにだけは言われたくないんでィ。」
「銀ちゃんと一緒にすんなヨ!それに何プ(ピーー)アと勘違いしてるアルか?」
「別にプ(ピーー)アと勘違いしてないですぜィ。それにメガネだってメルヘンランドに帰る時名前すら呼ばれなかったんでさァ。」
「ちょっと待てェェェェェ!!!僕妖精じゃないしそれ以前に眼鏡掛けてないからァァァァァァァ!!!」
沖田と神楽のバトルが勃発してから収拾がつかなくなって来たのでこれで終わり。

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