クイズ番組に出演した神楽とまた子は売り上げNO.1を目指して戦っていた。神楽が所属する逸見チームは幾度の破産でまた子が所属する山城チームに大きく水をあけられていた。
気が付けば最終問題の時点で逸見チームは305萬に対し、山城チームは1110萬で圧倒していて山城チームの優勝はほぼ確実となった。

最終問題ではまた子が正解し、ラストスロットに挑戦できるようになった。もはやここまでくると逸見チームが全員正解して100萬を出しても逆転はおろか追いつくことも不可能でまた子は余裕の表情を浮かべていた。

そんな中神楽はあることに気づいた。
「破産が入ってるからそれで逆転もあり得るネ。」
この神楽の一言から逸見チームのパネラーから「はーさーん!はーさーん!」と破産大合唱が沸き起こった。

しかしそれにもめげずに
「ここはみんなの期待に応えて100萬出してやるっス。」
100萬を出してぶっちぎろうと意気込んだ。

「ラストスロット!」
掛け声とともにスロットが回りだす。また子は圧勝を確信してボタンを押した。

すると大合唱が功を奏したのか見事に破産が出たのだった。最後の最後での逆転劇に逸見チームは歓喜に沸いた。
一方破産が出た山城チームは最後の最後でのまさかの逆転に意気消沈したのは言うまでもないだろう。かくして305萬対0で逸見チームの勝利で戦いは終わった。

終わり

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