黒の組織が壊滅して解毒薬が完成するとコナンは新一に戻り灰原哀とメアリー世良も元の姿に戻った。新一は久々の蘭とのデートを楽しんでいたがそこに宮野志保が現れると新一は元の姿に戻れたことを感謝するが志保は拳銃と刃物を取り出すと突然蘭を人質にとって立てこもった。突然の出来事に周囲は騒然となった。
「やっぱり私は工藤君のことを諦めきれない。だから蘭さんと別れて私と結婚して!」
「はぁ?たとえオメーの頼みでも受け入れるわけねえだろ!」
もちろん新一は断固として反発したが志保はそれを受け入れない。だが新一は蘭が抵抗できずにいるのが気になった。
「どうしたんだよ蘭。いつもなら人質にされても返り討ちにできるのに。」
「だって哀ちゃんだったときから大切にしてるのよ。そんな子を傷つけるなんてできないよ。」
蘭にとって志保は灰原のときから大切にしてきた存在でどうしていいのかわからずにいた。それでも志保の考えは変わらずどうしても受け入れないなら皆殺しと言い出した。この状況に苦悩する新一だが拳銃と刃物は本物ではなくおもちゃであることに気付き、僅かだが志保の手が震えているのを見た。
「お前自分の意志でやってんじゃねえな。」
本心を見抜かれるがそれでも志保の意思は変わらなかった。このままでは埒が明かないと思った新一は最終手段として腕時計型麻酔銃を装備すると麻酔銃を放った。麻酔針は志保の顔に命中してその場に倒れると蘭は新一に駆け寄った。
警視庁は志保が眠ってる間に手錠をかけて警察に連行した。それからしばらくして新一と蘭は結婚して子供を授かっていた。気が付けば志保は出所してる頃だろう。しかし新一にとって彼女がどうなろうがどうでもいいことだった。今の俺には嫁になった蘭とかわいい我が子がいるのだから。
けどやっぱり気になる。あいつは今どこで何をやってるのか
それは
それは・・・
「コナン君、コナン君!」
蘭に名前を呼ばれて目が覚めると夢であることに気付いた。まあ灰原がそんなことはしないだろうと心から思うコナンだった。
終わり