灰原哀は何もない場所で男に詰め寄られていた。近くには車が止まっていて灰原はこの男が運転する車で連れ去られてきた。
「蘭のかたきだ。とっととくたばりやがれ!」
男はそう言うと灰原に殴る蹴るの暴行を加え始めた。突然の凶行に逃げることもできずただ耐えるしかなかったが屈しなかった。
「意味わからないわ!」
「うるせえ!てめえがいるせいで蘭がどれだけいじめられてると思ってんだ!!てめえさえいなきゃ蘭はいじめられなかったんだぞ!!蘭のかたきだ!とっとと死ねや!くたばりやがれ!!」
灰原の反論は男の怒りをヒートアップさせた。彼女の挑発に男は何度も激しく殴りつけると蹴り飛ばして踏みつけた。
「てめえ犯罪者のくせに何のうのうと普通に生活してやがんだ。てめえなんか生きる価値なんてねえし生きてるだけで迷惑なんだよ!!」
男の言葉にショックを受けた灰原はひたすら耐えるしかなかった。それでも男は狂気に満ちた形相で激しく暴行を続けるとやがて骨が砕ける音がした。
ここまでくると全身が痣と傷だらけの灰原は意識が遠くなってもう動くこともできなかった。それを見た男はとどめを刺すべく日本刀で全身を何度も激しく切り刻んだ。
やがて灰原は死亡し体中が血まみれになると男は彼女の体に日本刀を刺したまま粉末状の爆薬を振りかけたり口の中に入れて体内に流し込むと近くの川で手についた血を洗い落とすと車に戻った。そこで男は爆破スイッチを押すとすぐに車を動かした。
その直後に爆薬が爆発すると灰原の体は跡形もなく消えた。

それからというものの周囲はみんな灰原のことを忘れていて阿笠博士はどこの誰のものなのかわからない私物を不思議に思いながら整理していると見慣れない箱が出てきたので見てみるとそこには完成した解毒薬が二つ入っていた。

やがて組織との最終決戦が繰り広げられ組織が崩壊するとコナンとメアリーは解毒薬で元の姿に戻った。帝丹高校に復学した新一は休学でたまった課題などが片付くと蘭との関係をより深めていった。

それから時がたち新一と蘭は結婚すると幸せな新婚生活を送った。その後二人は子供を授かるとより幸せな日々が続いたのだった。

終わり

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