黒の組織が壊滅して解毒薬が完成するとコナンは新一に戻り灰原哀とメアリー世良も元の姿に戻った。やがて新一と蘭は帝丹高校卒業後は大学を経て探偵事務所を設立した。
そんなある日蘭はチョコを作っていた。この日はバレンタインだからだ。
そしていつものように事件を解決した新一が帰ってくると(普段は蘭もボディーガードで同行するがこの日は世良真純が代行した)蘭は手作りチョコを新一に渡した。新一にとって蘭の手作りチョコは世界中の何よりも格別だった。
「うめえ。」
「そう?よかった。」
(ホワイトデーはあれにしよう。)
新一はホワイトデーに送るものはすでに決めていた。
ホワイトデーを迎えた日新一は人気のない場所に蘭を呼び出した。
「これが俺のプレゼントだ。」
そう言うと新一はカバンからあるものを取り出そうとした時だった。妙な気配を感じると蘭の背後から志保が発砲しようとしていた。
「危ない伏せろ!」
蘭は言われるがままに伏せると新一は志保を取り押さえると麻酔銃で眠らせた。
「今のうちに警察だ。」
蘭はすぐに通報すると駆けつけた目暮警部等が志保を逮捕した。
志保を乗せたパトカーを見送ると新一は改めてカバンからケースを取り出した。これを見た蘭は何が入っているのかすぐに理解した。
新一がケースを開けるとそこには指輪が入っていた。
「色々あったがこれが俺のプレゼントだ。これからはずっと一緒だ。」
「はい喜んで。」
ホワイトデーのプレゼントは結婚指輪でプロポーズは見事に成功した。その後二人は結婚式を挙げるとやがて子供を授かったのだった。
一方逮捕された志保は蘭を射殺しようとした殺人未遂で無期懲役を求刑された。彼女は自分は何も悪くないと責任転嫁して控訴しようとしたが死刑に変更されてすぐに射殺された。
終わり