黒の組織が壊滅して解毒薬が完成するとコナンは新一に戻り灰原哀とメアリー世良も元の姿に戻った。元の姿に戻った新一は蘭との関係をより深めていき遂に結婚した二人は挙式当日を迎えた。
控室ではタキシード姿の新一とウエディングドレス姿の蘭は互いの姿に見惚れていた。そして式が始まり蘭と小五郎はバージンロードを歩いたが小五郎は蘭の花嫁姿を見て終始涙目になっていた。
「くそー探偵坊主に娘を取られたあああっ！」
「もうお父さんってば。」
蘭はそんな小五郎をなだめた。その後も式は順調に進行していき誓いのキスをしようとした時だった。
「ちょっと待った！」
突然ショートヘアの茶髪の女が侵入してきた。その人物は式場にいる人々がよく知っていてすぐに宮野志保だとわかった。しかし彼女は元の姿に戻った後毒薬のことで警察に逮捕されて無期懲役で独房に収監されてるはずだが新一と蘭が結婚式を挙げることを偶然知って脱獄してきたのだ。
「私という女がいながらそんな奴と結婚するなんて許さない！！」
志保は憎悪に満ちた表情で怒鳴りつけた。参列者は一瞬驚くものの蘭への独占欲が強い新一が他の女それも志保なんかに目移りするなど絶対にありえないことはよく知っているので志保に反発する中警視庁の面々は脱獄囚の彼女を一斉に取り押さえると駆けつけた警察は志保を連行した。やがて処刑場に連れられた志保は爆薬入りの薬を飲まされると断末魔と共に破裂して爆殺されたのだった。
思わぬハプニングが発生したが改めて誓いのキスを済ませると式は何事もなく終わって披露宴が始まった。鈴木財閥が全面プロデュースした式は盛り上がりを見せ会場は幸福感に包まれていた。
そんな中快斗と青子が新一と蘭の前に行くと4人はマジックショーを開催した。新一と快斗が手に持ってるコインを握って念じると新一から蘭に快斗から青子の手に瞬間移動した。拍手と歓声が沸く中快斗と青子は大きい布を広げると閉じた瞬間藤と蘭が咲いた植木鉢が二つずつ出現して二人にそれぞれ贈られた。
披露宴は大盛り上がりのまま全てのプログラムが終了すると小五郎は新一と蘭にこう言った。
「まさか本当に義理(おれ)の息子になるとは思わなかったぜ。何であれ蘭を頼んだぞ。それともしも帰りたくなったらいつでも帰ってきていいからな。」
「ハハハ・・・」
「ハイよろしくお願いします毛利探偵。いやお義父さん。」
蘭が苦笑いする中新一と小五郎は義理の親子として新たな一歩を踏み出したのだった。そして有希子も新一と蘭にこう言った。
「よろしくね蘭ちゃん。新ちゃんもこれから蘭ちゃんをよろしくね。」
「よろしくねお義母さん。」
蘭と有希子の会話を新一は微笑ましく眺めていたのだった。
終わり