黒の組織が壊滅して解毒薬が完成するとコナンは新一に戻り灰原哀とメアリー世良も元の姿に戻った。元の姿を完全に取り戻した新一は高校生としての平穏な生活が始まる・・・はずだった。
「つーかなんでコナンがいるんだ?」
「それはこっちが聞きてえよ。」
「コナン君は新一に戻ったのに何がどうなってるの?」
コナンと新一が一緒にいる状況に蘭は困惑していた。原因を突き止めようと志保に連絡しようとするも彼女は元の姿に戻った後刑務所で服役していて連絡が取れないので面会時にそのことを話したら薬の副作用で分裂したらしいようだ。
とにもかくにもどうにもならないので新一は自宅で、コナンは毛利家に住むことになった。
ある日、新一と蘭はデートをしていたがコナンもついてきていた。二人きりでデートがしたい新一はコナンがいることに不満を抱いていた。
「俺は蘭とデートするのに何でオメーがついてきてんだよ。たのむから蘭とのデート邪魔しないでくれる?」
「オレだって蘭姉ちゃんとデートしたいんだぞ!高校生なら子供のオレに譲ることぐらいできるよねえ?」
「とにかく駄目なものは駄目だ!」
「何をーっ!!」
「ハイハイ二人ともケンカしないの!新一も高校生なんだから一回くらいコナン君に譲ってあげなさいよね。」
「わーったよ。蘭がそこまで言うなら。」
新一は不貞腐れながら帰ろうとした時だった。
「キャー!!」
蘭の悲鳴に振り返るとそこには死体が倒れていた。通報を受けて警視庁が駆け付けるとコナンと新一が一緒にいる状況に驚きながらも二人は協力して事件を捜査した。コナンと新一の共同推理でやがて犯人は逮捕され、犯行の動機は男女関係のトラブルが発端だった。
今回の一件で新一とコナンは友好的になり蘭と3人でデートを楽しんだ。
所変わって新一は自宅で蘭と昼寝していた。さっきまでの出来事は新一の夢だった。二人が昼寝してる工藤家の前をコナンに似た小学生が意味深に眺めながら通り過ぎていったのだった。
終わり