新一が中2の頃親がロスに移住したが蘭と離れたくなかった彼はただ一人自宅に残った。もしも蘭と疎遠になってしまったら間違いなく他の男に取られるからだ。それだけは何が何でも譲れなかった。

だけど中学生で一人暮らしは俺でも大変だ。自炊が苦手な俺はデリバリーやインスタントで食事を済ませていたがこのままではいつか生活習慣病になってしまいそうだ。そんなとき電話が鳴って出ると蘭からだった。

蘭は新一の食生活を心配して多めに作った昼食を持って行って一緒に食事をすると言い新一は凄く嬉しくなった。昼になり呼び鈴が鳴って彼女を家に招くと一緒に昼食を済ませた。

食事を終えると蘭はキッチンで皿洗いをしてその姿を見た新一は将来の新婚生活を想像していた。

(そういや今俺は蘭と二人・・・蘭を独占できる絶好のチャンスじゃねえか。)
そう思った新一は蘭が皿洗いを終えて一緒にソファに座ると思わず抱き着いた。

「急にどうしたの?」
「今はこうさせて。」
突然の状況に驚きながらも子供の用に甘えてくる新一を見てきっと一人で寂しがってるんだろうと思いながら背中を撫でた。やがて新一は内心ぐへへとにやつきだすと蘭は一瞬不審に睨むが母性本能が働いて彼に甘えられるのが楽しくなっていた。それ以来新一がコナンになるまで家で一緒に食事をするときはこれが日課になっていた。

終わり

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