休日の午後コナンがちゃぶ台の前で座っていると昼食後の片づけを終えた蘭に抱っこされながら抱き着かれた。

「どうしたの蘭姉ちゃん。」
「コナン君を抱っこしてるとなんだか気持ちがいいの。」

思わず赤面するコナンだが蘭の温もりを全身に感じて心地が良くなると何とも言えない幸福感が染み渡った。体が縮んだ頃は早く戻りたかったが、子供の姿に戻って彼女の温もりを全身に感じたり一緒に風呂に入れるのは今のうちだけでありコナンとしての生活も悪くないと思っていた。

ってか正体バレたら俺どうなるんだ?抱っこはともかく風呂のことは絶対殺されそうだな。もしかしてバレてるんじゃないか?一番身近にいるのに気が付かないほうがおかしいし・・・なんて考えてたら蘭は不思議そうに俺を見た。

「あらあらどうしたのそんなに難しい顔して。もしかして私がコナン君のこと新一だと思ってる?私はそんな魔法みたいなことないと思ってるからコナン君はコナン君だもんね。」

蘭は微笑みながらそう言ったのでとりあえずバレてないと思った。しかし蘭はさらに続けた。

「なんて気づかないわけないに決まってるでしょ。」

やっぱりバレていた。蘭の衝撃の一言に凍り付くコナンは風呂のことで殺されると悟った。しかし蘭は予想だにしないことを言った。

「私はコナン君が新一だって気づいてたけどいつか元の姿に戻って結婚して子供ができた時のことを考えて子育てをシミュレーションしてたのよ。いつか一緒に子育てするの楽しみだね。」

蘭はコナンの頭をなでながら言うとコナンは再び赤面した。いつか組織と決着ついて元の姿を取り戻す時が来るのを願いながら蘭の温もりに心地よくなるコナンだった。

終わり

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