灰原哀の正体が一斉に知られた。コナンとその周囲の人々はそれでも今までと変わらなずに接していた。
ところがモブ生徒や一般人からはひどい罵声を浴びせられたりコナンに対しても犯罪者の味方をするのかと言いがかりをつける者もいて灰原は思い悩んだ末に書置きを残して何処かへと消えた。
コナンは蘭や小五郎、探偵団や警視庁の面々とともに灰原の行方を探し始めた。手あたり次第探すが手がかりはなく捜索は難航を極めた時銀髪のロン毛男とサングラスをかけたがっしりした黒ずくめの男が現れた。
「お前たちは・・・」
コナンはその姿を見て絶句した。まさか街中でジンとウォッカに遭遇するなんて想像もしないことだからだ。
「シェリーなら始末済みだ。」
ジンはそう言うと発砲を始めた。コナン達はその場を離れて身を潜めた。その時だった。
「その辺にしときなさい!」
聞いたことある声がジンを静止した。声がした方を見るとそれは灰原だった。コナンは灰原を連れ戻そうとしたが彼女は拒否した。
「私の居場所はここしかないの。邪魔するならだれであろうと皆殺しよ。」
灰原はそう言うと手からビームを発射したり光弾を放った。コナン達は再びその場を離れて身を潜めたが建物が次々と破壊されて周囲は焼け野原になった。やがて灰原は動きが止まるとジンとウォッカは彼女を甚振り始めた。
灰原を助けようとコナンは麻酔銃でジンを眠らせようとするが銃で弾き飛ばした。大人たちも何とか立ち向かうが銃を乱射されて伏せるしかなかった。
「用済みだシェリー。」
ジンはそう言うと傷だらけの灰原に向けて発砲した。コナンは灰原に駆け寄るがその直後に彼女は消滅してしまった。灰原を殺された悲しみと組織への憎悪が渦巻く中コナンは完全なもとの姿を取り戻せなくなった絶望感に襲われると突然世界がゆがみだした。
気が付くとコナンは布団で眠っていた。
なんて縁起でもない夢なんだ。そう思いながらコナンは再び眠った。
そして朝になって起きると蘭に寝言が聞こえてたらしくコナンと蘭は一緒に眠るようになった。
終わり