プリキュアとディスダークの戦いはクローズが撤収を宣言したことで幕引きし、はるか達はプリキュアとしての活動を終えた一方クローズも一旦はディスダークの活動を終了した。
しかしクローズは活動再開の機会を窺う一方で何かを感じていた。
「キュアフローラ・・・」
プリキュアとの戦いで特に因縁の強かったキュアフローラのことで頭いっぱいだった。
「キュアフローラに恋したのかな?」
「したのかな?」
ストップとフリーズが続けて言う。
「んなわけあるか!あいつは何度も俺の計画を邪魔したプリキュアなんだぞ!!」
クローズは反論するが、どこかもどかしい感情を抱えていた。
今まで何度もプリキュアと戦ってきた。しかし何故かクローズは因縁の相手であるキュアフローラのことばかり考えてしまう。
これは恋の滓なのか複雑な感情が辛いくらいに溜まっている。いっそのことなら太陽のところまで飛んでいきたい。何なら流れ星にでも・・・クローズはなんだか面倒くさく感じていた。
「とにかくあいつ(キュアフローラ)のことは一旦忘れてやる。だからてめえらもまたここ(ホープキングダム)が絶望に染まるまで活動の準備に備えろ。」
クローズはストップとフリーズにそう言うと一息ついた。
一方春野はるかは2年に進級し、学校生活を送っていた。みなみ・きらら・ゆいとはプリキュアを終えた後も共に過ごしていた。
「そういやトワっちどうしてるかな。」
きららの言葉に一同は耳を傾けた。
「きっとカナタと一緒に幸せに暮らしてるよ。」
はるかは言う。そこにみなみとゆいが口を挟んだ。
「ところでクローズはどうしてるのかな?」
クローズの名が出た瞬間はるかは一瞬反応した。
「あら、気になってるの?」
からかうみなみにはるかは赤面しながら否定した。
「わ、私にはカナタがい・・・いるから・・・」
カナタと再会できる日を待ち望んでるはるかだが、内心クローズのことも気になってるようだった。
終わり