川越線区間運転用改造

仙石線から川越線に転用される際に4両5編成から3両5編成に組み替える組成変更である。

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72系アコモ改良車

クハ
79600
モハ
72970
モハ
72970
クハ
79600

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103系3000番台川越線区間運転用編成

クモハ102
3001-3005
モハ103
3001-3005
クハ103
3001-3005

改造にあたって一部は新品が使われたが、機器・部品の有効活用も行われた。

1985年に集中台検の廃止と工場の予備品見直しで捻出したMT55形主電動機とDT33形台車を電動車に搭載。

モハ72形に搭載されていたパンタグラフを活かしつつ3両化したので0番台のクモハ103形+モハ102形からクモハ102形+モハ103形に変更された。

ユニット相手の電動車側に搭載されるモハ103形パンタグラフが反対側のユニット外側に搭載。

床下機器の配置も0番台とは逆である。

主電動機冷却風は車体側面に設置された風道から取り込んでいたが、もともとは制御車だったクモハ102形では新たな風道は大掛かりな工事になるため施工されていない。

本区分番台ではモハ103形と共に主電動機にフィルタ箱を設置して直接取り込む方式が採用され、モハ103形の取り込み口は1両を除いて改造時に埋め込まれた。

クモハ102形搭載のMGも同様の方式となった。

川越線も仙石線と同じく冬期は寒冷となるので72系時代のTK8形半自動扉はそのまま残された。

仙石線時代はタブレットを使用していたため、タブレット衝突による運転室扉直後の戸袋部窓破損を防止できるよう保護板が設置されていたが、一部車両は板が撤去された。

このため同時期のATC車と似た外観となった。

仙石線時代の検査は郡山工場だったことから検査時は交流区間を機関車で牽引されていた。そのため通常の尾灯の他に外吊式の標識灯掛けがあるが、一部車両は後に撤去されている。

冷房化と側面表示幕の設置は経費の関係で未施工。

形式ごとの種車には以下の関連がある。

クハ79600(偶数)→クモハ102形

クハ79600(奇数)→クハ103形

モハ72970(偶数)→モハ103形

モハ72970(奇数)→休車

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